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TURLCARLY – SIGNEND EP
¥2,900
Dotei Recordsの第6弾リリースはTCSやTIALAの作曲を手掛ける気鋭のベーシストKeisuke Taniguchiのソロ名義、TURLCARLYのデビュー作品です。谷口さんとは一度タラウマラでお話したんですが、とても物腰の柔らかいユーモアのある方で、すぐに打ち解け、色んな話に花が咲き乱れました。本作はそんな谷口さんの新たな局面、才能、魅力が更に開花した素晴らしい音源です。一体この人の音楽的な抽斗は何層あんねん、と思わず突っ込みたくなるくらいに、これまでのどの作品とも異なる新しいダンスミュージックが芽吹いています。僕が彼の音源に惹かれる要因のひとつに、常にどこかしら民族音楽の気配を感じるところですね。ここに収録された曲もまさにそうで、しかもそれがShackletonのようにアカデミズムに傾倒することなく、あくまでも快楽性に軸足を置いて揺るぎないところが信頼できます。マスタリングエンジニアはTCSのファーストアルバムでも相性抜群だったScape MasteringのPole氏。隅々まで意識の行き届いた素晴らしいリリースです。凄いぞ、道程レコード!
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TCS - Ridgeline
¥1,870
TIALAの新作があまりにも素晴らしかったので、こちらも緊急入荷。ベーシスト谷口圭祐の才能に素直に敬服します。 info- ハードコアバンドTIALAのベーシスト谷口圭祐がディレクションを行い、それぞれソロやバンド、即興演奏など様々な活動を行い独自の音を探求し続けている藤巻鉄郎(dr)、岡田了(g)、野本直輝(modular synth)とのプロジェクトTCSの4thアルバム"RIDGELINE"。個々のオリジナリティを混ぜ合わせ構築し、どのジャンルにも属さない新しいサウンドを作り出す。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー TOKYO BRUTAL FUTURE JAZZ 、TCSの新作"RIDGELINE"がリリースされる。 以前BRUTAL FUTURE JAZZと印象を書いてそこから離れて、というか色々な事を考える時間が多くて音楽を聴いたりそこから考えたり、やったりする事から遠ざかる数日の後、「離れる」という意識的な考えすら押し流された状態で聴いた時に湧き出る、野獣的でまだ見ぬ未来の世界のような、そして衝動が見え隠れする自分達の世代のJAZZという、その音楽そのものであると再確認した。 今作は過去の作品からよりパワーアップした、凶悪さ、未知感、緊張度、迫り来るような何か、そして混沌としたものが詰まった"かっこいい"以外の何者でもない内容。 混ぜちゃいけないもの同士が近くにあるような、ひきずり込まれるような印象はタイトルのRIDGELINEに集約される。 目に見える物事/感覚的な部分それぞれ、そしてその隙間を考えさせる想像を刺激する。 (KN / BUSHBASH , #SKI7 , RIVERSIDE READING CLUB) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 頭も感情もぐちゃぐちゃになった! サイケデリック名盤。 絶対DJでかける! TCS本当におめでとうございます! YELLOWUHURU (FLATTOP) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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TCS - S/T
¥1,100
TIALAの新作があまりにも素晴らしかったので、こちらも緊急入荷。ベーシスト谷口圭祐の才能に素直に敬服します。 info- 小岩のハードコアバンドTIALAのベーシスト谷口圭祐を中心に結成されたバンドTCS。それぞれソロやバンド、即興演奏など様々な活動を行い、独自の音を探求し続けている藤巻鉄郎(dr/group)、岡田了(g/EXTRUDERS)、武田理沙(key)、野本直輝(modular synth)とのミニマルインプロビゼーションセッション。 谷口が曲を構成、コントラバスとドラムが基盤となりキーボード、モジュラーシンセ、ギターが自由に緻密に、スリリングに即興演奏を繰り広げていく。ジャズ、ハードコア、ヒップホップ、テクノ、アンビエント等様々なジャンルが交錯、そして個々のオリジナリティが結集して唯一無二のサウンドを展開する。今作はAlan Smithee's MAD Universeの久恒亮(studio Zot)が録音ミックス、ベルリンのミニマルダブ、エレクトロニカの重鎮POLE(scape mastering)がマスタリングを担当。passing records第一弾作品。
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MAYUKo / プラネタリウムリラ
¥3,300
大阪のパーティシーンに足を運んでいる者でCrossbredの演奏に魅せられていない人はいないんじゃないかと言い切ってしまいたいくらいの素晴らしい音楽家。10年くらい前に当時ビル管理会社の営業をしていた僕は後輩を引きずり回して酒を奢る…わけではなく、音源を奢るわと言ってNewtone Recordsに連れて行った。その時に後輩が掴んだCDがSynth Sistersだったことはいまもはっきりと覚えている(金正くん、元気か?)。そして今回THE WEST AGROSのミキ兄から本作MAYUKoさんのソロ名義でのアルバムをプレゼントしてもらったんだけど、聴いた瞬間この数十年のあんなシーンやこんなシーン、そして未知のシーンまでを呼び起こすかのような奥深いサウンドに一発で魅了された。昨今のニューエイジやアンビエントに懐疑的な僕にはShhhhhさんがコメントで寄せている大阪テクノという言葉がしっくりくる。あらゆるジャンルの猛者に轟くであろう大傑作! ● Profile ● MAYUKo 90年代後半ライブ開始。 2003年結成CROSSBRED、2007年始動SYNTH SISTERS をメインに、Ground & MAYUKo、Kruispunt(家口成樹&Enitokwa&MAYUKo)、等 数々の音源リリースに加え即興演奏でのセッションライブ、ジャンルにとどまらない交流。独自の宇宙観で数多くのライブと音源を残すシンセサイザープレイヤー。 ● Comment ● ヴォイスレイヤーが極まるプラネタリウムリラ。2024ガールズポップエレクトロニカの象徴! ⚫︎ALTZ(Altzmusica) 星空へ想いを馳せた、天の河銀河シャーマニックなニューエイジ・シンセサイザー手工芸によって丁寧に織り成される何処か懐かしさも感じさせてくれるイマジナリー神話的宇宙サウンズ。めくるめく誘われ魅了される。ストーリーテリング優しく包み込まれる。 ⚫︎COMPUMA このアルバムはシンセサイザーの魔法が広がる虹色の旅への招待状。 MAYUKoさんの紡ぎ出すシンセサイザーの巧みな使い方、表現力は聴く者をさまざまな感情に誘い、その旅路の中で新たな感動、発見に出逢います。芸術的な多様性がこのアルバムからキラキラと溢れる、 まさに金色に輝く源泉なのです。 ⚫︎Ground 真っ白な感性がカオスを抜け出し土台を作る。 たくさんの経験から信頼出来るミュージシャンと作りあげたダンスミュージック。 おめでとうございます! ⚫︎marron aka dubmarronics SYNTH SISTERSを経てシンセ・アンビエント的なものから、仲間たちと作り上げたオオサカ・テクノと言い切ってしまいたい型が出来上がってる・空想幻想でもありながらオブスキュアには逃げない強い意志の踊れるサウンド・これを支える彼女のピュアな情念にもリスペクト。でも絶えず根っこには優しさが漂ってますね、世界行っちゃえマユコはん! ⚫︎Shhhhh
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BOBBY OROZA / GET ON THE OTHERSIDE (CD)
¥2,695
Format : CD NEW ヴィンテージ・ソウル界の異端的歌手、ボビー・オローサ待望の新作登場!コロナ禍の体験を経て生み出されたまさに入魂の作品。繊細な甘い歌声、抒情的な歌詞、そしてコールド・ダイアモンド・アンド・ミンクが奏でる極上のR&Bサウンド。ボビー自身によるソウル・ジャズ的アプローチをもつギター・ソロも登場。何度も聴き返したくなる深みを湛えた話題必至アルバム! 「コロナウィルスで世界が止まってしまっている最中、父親であり夫であるボビーは何もしないというわけにはいかなかった。演奏ツアーに出ることもなく、スタジオに入ることもなくなり、ボビーは家族を養う為に、建設現場に戻りブルーカラーの仕事に従事した。ボビーは言う。「この仕事には感謝している。他に選択肢のない仲間が沢山いた」。ボビーは個人的ないくつかの苦難を乗り越えなければならなかったのだ。そして、その結果どうなったのか。自分のエゴや古い考え方、さらに新しい理解と新鮮な視点への試行錯誤など、ボビーが体験してきたことを元に、この新作『ゲット・オン・ジ・アザーサイド』が生み出されたのだ。」(オリジナル解説訳より) 直輸入盤/歌詞対訳・オリジナル解説訳付 歌詞対訳:秋山絵里菜 1. アイ・ガット・ラブ 2. ラビング・ボディ 3. ボビーズ・ニュー・ムード 4. ジ・アザーサイド 5. スーン・エヴリワン・ウィル・ノウ 6. ブラインディング・ライト 7. マイ・プレイス、マイ・タイム 8. スウィート・アゴニー 9. パッシング・シング 10. メイク・ミー・ビリーヴ 11. リアル・コネクション 12. スルー・ジーズ・ティアーズ
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ETERNAL STRIFE - THE CITY YOU LIVE [MIX CD] WDsounds (2024)【限定生産盤】4月14日発売
¥1,650
即完売となった2015年リリース「ETERNAL STRIFE」の2作目 "THE CITY YOU LIVE" ミックス音源が、アートワークを新たに、そして得能直也氏によるMASTERINGを施して限定プレスにて再発が決定。 名作。ほんまもんの。初版は少量生産だったこともあり、入手できなかった人も多いと思うのですが、晴れて装いも新たに再発です。これまでミックスCDというメディア、概念に興味がなかった、あるいは手にする機会がなかったという方々にもぜひとも聴いてもらいたい。ええ加減音楽の話をしようや、あの人が痺れを切らしてそう言った、その音楽の話がここにある。聴けば必ず街に出たくなる。嫌いなアイツのこともちょっとは好きになれる、気もするね。本気でオススメの一枚です。 静かな夜明け。鮮やかな黒いフロアの染み。白いT-SHIRTS。形の良いドレス。針が景色をレイヤードしていく。幕がゆっくりとあがっていく。回りながらゆらめく影の向こうに美しい時間が踊っている。音楽をかければこの場所の空気はETERNAL STRIFEが彩ってくれる。少しゆっくりと、いつもより深く足を踏み込んでステップをとろう。WE'LL COME TO THE CITY。 PROFILE : ETERNAL STRIFE 時代や場所という概念を超えたもの。愛情や憎しみ、友情。東京のとあるバーでBLONDIE THE ORANGE BOX CUTTERとGRINGOOSEが結成、CLASSICを更新する。意味と背景がレイヤードされたあの場所の音楽はいつだって夜が明ける事を教えてくれる。TOKYO NO.1 RUDE SOUND "ETENRAL STRIFE" 。
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[2CD] Uku & Maryn / Compilation (1982-2015) / Uku Kuut – Unreleased (1982-2015)
¥2,600
Format:2CD NEW これは小野裕介の快挙! こういう作品がインディペンデントで日本語解説&帯付きでリリースされることの健全さったら筆舌に尽くしがたいですよ。内容も素晴らしい。小野裕介によるライナーノーツも必読。版元完売のため今回で正真正銘のラストストックです。
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ISAZ - ERYKAH [MIX CD]
¥1,650
2023年3月11日より、7ヶ月連続で発売される "MIX FOR GALLERY & BAR COMMON" 第5弾は、名古屋のMOOD OF HIPHOP ISAZ。 少し埃っぽくて衣擦れの音がする。時折よく切れるハサミで布を断つ音がする。「シュッ、サク、サク。」何故か西陽によく似合ったHIPHOPが流れている。「カタカタカタカタカタ」と 茅蜩が鳴くようなミシンを踏む音が聞こえた頃、クシャミを一つ披露した私はMiyataに居るのだと気がつく。嫋やかな空間の中、自然に袖を通したシャツにはシワひとつ無く、この狭い空間で鏡に映る自分を見ている。背後に気配を感じて振り返るとISAZがあのいつもの少しニヤついた顔で何かを差し出している。「xxxくん、開店おめでとうございます。COMMON用のMIX完成しましたよ。」「ありがとな!店に戻ったらすぐ聴くよ。んで、タイトルは?」「そりゃあERYKAHっすよ。」 PROFILE : ISAZ OFFICE MIYATA / FLATTERY GANG / G HOUSE SESSION / BIG CITY LOVER / SUPER DELUXE / BOYZ2MEN。常にFresh&Classicを追い求める音楽家 / DJ / 洋服屋。独特の浮遊感と美しさ、そして絶妙なループ感覚は唯一無二。
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[CD] Thee Sacred Souls "Thee Sacred Souls"
¥2,860
遂に入荷!南カリフォルニアで大きく盛り上がるチカーノ/ヴィンテージ・ソウル・シーンのなかでも大きく注目を受ける4人組グループ、ジ・セイクレッド・ソウルズによる待望のフルアルバム。一曲目の名曲”Can I Call You Rose?”からまさに捨て曲無しの全12曲。シングル発表曲は3曲のみで他は初収録。録音にはレーベルメイトでもあるジ・アルトンズのアドリアーナとブライアン、そしてあのジョセフ・キニョーネスなども参加。エンジニアとプロデュースはゲイブリエル・ロス(プロデュースはシュガーマンとの共作)。全て8トラックによる録音も素晴らしい結果を生んでいる。チカーノ・ソウル・ファンはマストの大傑作! <収録曲> 1. Can I Call You Rose? 2. Lady Love 3. Easier Said Than Done 4. Overflowing 5. Trade of Hearts 6. Weak For Your Love 7. Future Lover 8. Sorrow For Tomorrow 9. For Now 10. Once You Know (Then You'll Know) 11. Happy and Well 12. Love Comes Easy
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TIALA / THIRST(CD)
¥1,980
東京で活動するバンド”TIALA” の8年振り3枚目のALBUM”THIRST”がとんでもなくかっこいい!ナイジェリアのアパラマスター、アインラ・オモウラに共通する泥臭い疾走感に一発で魅了された。つい先日バンドメンバーお揃いでタラウマラに来てくれたんですが、そのことをメンバーの方々に伝えるとドラムのShintaroさんが「実は僕もアフリカ音楽が大好きで、要所にポリリズムを差し込んでるんです。メンバーは誰も指摘してくれないですけど」と仰っていてみんなで爆笑。とにかく本作の中毒性はなかなか強烈で、こんなにも繰り返しリピートしたくなるハードコアはそうそうない。アフリカ音楽好きにも是非とも聴いてもらいたい一枚です。いよいよ明日11/15リリースです。 糸を手繰る 名前を売る 誰でもない 灯は消え 精神を買う 誰かになる (THIRST)
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Hyu [ Inaudible Works 1994-2008 ] CD
¥2,970
2/16(金)リリース 出ました!2024年度屈指のアーカイブ。かねてからmoanyusky が偏執狂的に追いかけていた音楽家であるものの、その多くが謎に包まれていたという魅惑のアーティストの楽曲を昨年のサイケアウツばりにドーーン!さすがはエムレコード、さすがは江村さん。やっぱり関西にこのレーベルがあることが勝手に誇らしいですよ。レコードもCDもいくでしょ笑。 強烈なエクスペリメント、にもかかわらず堅苦しさとは無縁の自由奔放でキュートな魅力、まるでHyuさんの笑顔のようです。音楽が一人の中の絶え間ない相克と実験から生まれることに改めて気付かせてくれます。―aus 全国Hyuが世界中の人に聴かれないと困る協会に入っています。 ―suppa micro panchop Hyuさん、おかえりなさい。 懐かしい未来の音がしたよ。 傑作。待ってた甲斐がありました。 ―グーテフォルク/西山豊乃 これはいったい何なんだ!?! ヘンリー川原、スリン・パークシリ、サイケアウツと並ぶエム重要アーカイブ・リリース。90年代から00年代初頭にかけ、竹村延和のChildisc等から作品を発表した大阪出身のクリエイター、Hyuの迷宮に秘められた驚異の作品群を解読するコンピレーション。 ヒウは「エレクトロニカ」という曖昧な言葉で括られてきた世紀末世代の音楽家の一員で、その実体はほとんど謎のままだった。しかし、彼の作品は多くの点で際立っており、微分音や倍音列のユニークな探求、音楽テクノロジーを人間化する能力、軽快さと遊び心とコンセプチュアルな厳密さを併せもつ独特の創作物は、時間の風雪をものともしない。 本コレクション 『Inaudible Works 1994-2008』 は未発表曲と過去にリリースされた諸作の再編集版で構成され、新作とアーカイブの中間のような存在となっている。楽曲は多岐にわたり、多調+微分音ドラムンベースもどき、人声合成技術の疑似ロボ・ポップ、ヴォイスと発電機のドローン重奏、破砕し分裂した倍音列ファンク、感覚過多のスイングするサンプルの集合体、サイン波を単子とする構想、文学にインスパイアされた無調ピアノ曲、自己言及性の極に生まれたJポップ……と目も眩むユニークな作品がひしめく。すべてが特徴的で知的、その多くに先見の明があり、ジャンルの拘束から超越している。こうしたHyuの音楽は魅力的で楽しいが、それは音楽を創造するだけでなく、音楽を創造する方法も創造したいという欲求に突き動かされている。この願望と探求心は本作のすべてに、そして彼の音楽全体の素晴らしさの中にはっきりと聴き取ることができる。 本人による楽しく啓発的な解説も必読。装丁は虚木へずが担当。 ※CD版は14曲収録となります。 =作品仕様= + 通常ジュエルケース、12頁ブックレット、帯付 + Hyu本人による楽曲解説を日本語・英語で掲載 TRACKS: 01. 五度圏のゲーデル、エッシャー、バッハ [2:31] 02. 奇妙な雷竹の舞 [5:42] 03. 茄夢 [4:58] 04. WigWig [4:44] 05. みなれぬものたち [3:22] 06. ぎゃ・ダイナモ・ジェネレータ [17:28] 07. Robotomy Mam [2:24] 08. 離散とグリッドのインベンション [4:17] 09. 猫屋オドレミ [6:36] 10. 7Upとガラパゴスポップ [4:40] 11. ガムランに憧れて [5:34] 12. 帰ってきたすごいヨッパライ [3:16] 13. 1000万年後の子供たち [6:10] 14. 音の散逸構造 [6:00] =作品出典に関する補足= 未発表曲:1, 6, 9, 10, 11, 13, 14 新バージョン: 5 それ以外は既発表曲の再編集
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NTsKi [ Calla(カーラ) ] LP
¥3,980
エヌ・ティー・エス・ケー・アイ『カーラ』[EM1210LP] 12インチLP いまもよく聴いている1stよりもさらに内省的で静謐、深い郷愁を感じさせる。前作は都会の匂いが色濃かったけれど、本作は牧歌的ですらあり。4曲目「Michi」の素晴らしさには沈み込んだソファから起き上がれなくなるほどです。 日本を拠点に活動するヴォーカリスト/ソングライター/プロデューサー、NTsKi(エヌ・ティー・エス・ケー・アイ)のセカンド・アルバム完成。 米Orange Milkと共同リリースした1stアルバム『Orca(オルカ)』(2021年)はデビュー期からの音楽的変遷とヴァリエーションのショーケース、コンピレーションの性格が強かったが、この『Calla(カーラ)』は、はじめからフル・アルバムとして制作されたトータル・プロダクション。アルバム収録曲は『Orca』収録の「Lan Se」の共作者である英プロデューサー、Dan Shuttのデモが元になっており、ミキシングは『Orca』と同じくThe Anticipation Illicit Tsuboiが行った。 『Calla(カーラ)』は、彼女の幼少期からのごく個人的な体験と記憶のかけらを、音に、作曲に、歌に、編曲に、細かく丁寧に転写していくことでひとつの世界を「結晶」のように出現させる。『カーラ』は、そのゆったりとしたテンポ、練られたアレンジ、耳をひくメロディーが混合し、爽やかで魅力的で肯定的、ノスタルジーの切なさ、メランコリーの感覚に裏打ちされた音楽的声明となっている。内省的なこのアルバムは、自己のエクストリームさを主張し続けることよりも、アオシスのような憩いを共有することの意味を無言で提案している。ここに収録された曲は、温かく輝き、優しくきらめき、喚起的でエモーショナルな、簡潔で愛らしい珠玉の作品集だ。 装丁画はShusaku Yoshikawaが撮影した写真を元にEllen Thomasが描いたもの。 =作品仕様= + 12インチLP/BioVinyl™ + インサート+DLカード + 封入シュリンク包装/ステッカー貼付け TRACKS: Side A 01. Milk White Steed [03:49] 02. If (Calla Version) [02:59] 03. Message I [00:16] 04. Michi [02:29] 05. Hanauranai [02:51] 06. Calla Lily [02:43] 07. Field of Flowers [04:10] Side B 01. Atlantic Ocean [02:43] 02. Message II [00:16] 03. Aloha [03:02] 04. 2023 [02:28] 05. Leila [03:16] 06. Clover [02:27] 07. Sayonara [07:27]
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Cristel Bere [ L.M.L ] 7-inch
¥2,200
ソフィア真奈里に惚れ込んで毎日取っ替え引っ替え7インチを再生させる日々ですが、そんな自分に浮気心を芽生えさせるくらいに素晴らしい盤が入荷しました。それが横浜を拠点とするシンガー/プロデューサー、クリステル・ベレの自主制作7インチEPです。なんですか、このどこの国のいつの時代の歌とも言い切れないような絶妙な響きは!Takaoが編曲とミキシングを担当しているとのことで、ほぉ〜ってなりました。 L.M.Lは一つの生き方、ライフスタイルを提示していて、自分が普段思っていること、だけど人には話せないこと、そして愛してやまない物事、それらをかき集めてEPにしました。 生きることは贅沢を楽しむ事。この7インチも皆さんにとって一つの贅沢な体験である事を願っています。 ——Cristel Bereより ストリーム:https://ditto.fm/lml-cristel-bere -------------------------------- Producer/composer/lyricist: Cristel Bere Arranger/mixing Engineer: Takao Mastering engineer:Itsuki Doi Art director: Ryusuke Marume =作品仕様= + 33 1/3回転7インチ TRACKS: Side A 1. I 2. Living My Life Side B 1. Forever Young 2. T;me
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『喝采 / マイ・ウェイ』ソフィア真奈里と井の頭レンジャーズ(7inch)
¥1,870
この方のルックス、歌声が好きすぎて、ほとんど自分のために極所的緊急入荷! 待望再発!ちあきなおみ絶唱の『喝采』とシド・ヴィシャス『マイ・ウェイ』日本語詞のカップリングというクレイジーな企画。南米コロンビアからやってきた弊社秘蔵っ娘 ソフィア真奈里嬢が1969年型レゲエに乗って唄いまくります。高音質デジタルファイル、オリジナルカラオケも付属していますので思う存分熱唱してください。
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MICHIOSHKA - Osaka Bay Area Bay Dream 2
¥1,650
Format : CD (MIX) NEW 船上に揺蕩うミチオさんの夢。 極上です。
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J.COLUMBUS & MASS-HOLE / On The Groove, In The City
¥2,000
もう散々公言していることだけどJ.COLUMBUSが私に日記を書くことを勧めてくれなければ拙書「DJ PATSATの日記」はこの世に生まれることはなかった。しかし私に日記を書くことを勧めた当人は日記を書かず音楽と向き合い続けた。要するに各自が為すべきこと、やるべきことを確実に深化させた数年間だった。HANKYOVAINやBLAHMUZIKといった癖者呪術師とのフリークアウトした音響実験を経て、MASS-HOLEに回帰する説得力。まろやかにザラついたビートに、スピットとは真逆の筆捌きで言葉を置く。何度も書かれて、何度も消され、また書かれた言葉たち。まるで存在しない大叔父の別荘から発掘された古いソウルやブルースのレコードを聴くような味わい。まさに日を記すことで生まれた作品だと思うが、その日々はもうない。すべては装丁が物語っている。普段、ラップミュージックを忌避して本ばかり読んでいる方々こそ一度本を手放して、誰かの手垢にまみれる以前の言葉と音に向き合うべきではないのでしょうか?余談ですが、発売日である9月9日はJ.COLUMBUSの大切な友人の誕生日であり、私の妻ゆきこの誕生日でもある。 以下オフィシャルinfo 日記を書かないラッパーの独白。あるいは日付が溶け込んだダイアリー。過去と記憶、それを確かなものにするように、ひとつの人生から大切に、感情的に、冷静に、真摯に向き合い選び出された言葉。いつかの日の出来事、今日の思索、また別の日の感慨が、言葉を与えられ素晴らしいトラックの上で並び替わり繋がり重なっていく。過去と記憶が音楽に、全てを記録できないひとつの人生が、聴いたり話したり体を揺らしたりできるものになる。個別のトピックやエピソード以上にLIFEそのものを感じるこの音楽にあるのは、素晴らしい感動と魅力的な分からなさと独特な語り口。それに、秘密ではなくTRUEの説得力。これまでの人生、生活が新たに選ばれた言葉で物語られた音楽。頁をめくるように大切に繰り返し聴いて意味を探していきたいこの音楽を、わたしはLIFE MUSICと呼びたい。 ( IKM / RIVERSIDE READING CLUB )
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MAU SNIGGLER - Raise With Sorrow
¥1,600
MAU SNIGGLERの久々となる新作MIX。スニグラーズ及びマユさんのMIXはどれも本当に素敵で、店でも家でも頻繁に聴いているんですが、これは間違いなく最高傑作だと思います。音楽の階層はより深度を増し、レイヤーが多角的かつ広角度に展開された。それが例によって恋しさと、せつなさと、心強さを丁寧に紡いでいく。まさに反転術式MIXです。製作者本人にも我々リスナーにとっても治癒の効果が確実にあり、聴いている最中はとにかく多幸感に満たされます。大なり小なり誰だってマイナスをプラスに変えて生きてる、それを噛み締めるような内容です。秋に相応しいミックスをお探しの方、まずはこの一枚でしょう! 以下info 『レイズ』はRPGにおける蘇生の魔法だ。 マイナスを掛け合わせてプラスに変えるのが呪術廻戦でいうところの反転術式なのと同様に、知らず知らずのうちに体内に蓄積されていく哀愁や悲しみもそれらを一転させて愛や喜びに変化させていけるかどうかは自分次第である。LoveとHateが紙一重であるように、その紙の境界線をグーパンチでブチ破るのか、ハサミで細かく切り刻んでしまうのか、はたまた水に沈めて中和させてみるのか。その行為を治癒と呼ぶのかはわからないけれど、その人自身の『蘇生力』というものは本能的に備わっているのじゃないかと思う。そのトリガーはそれぞれあるけど、私にとってのトリガーであり術式の一つとして『Raise with Sorrow』は産まれました。ぼうけんのきろくとしてここにセーブします。 つづく。 Mau Sniggler(マユ・スニグラー)
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UG NOODLE - Beautiful Dreamers
¥2,500
info- 「ポリュフェモス」から2年ぶりとなる、 UG Noodleの新作アルバム「Beautiful Dreamers」がRC SLUMからリリース。 広義での軽音楽/モンドミュージックを彼なりの【ポップ】に落とし込む手法は更に深みを増し、 曲によってテイストは違えど、一貫した美意識が今作をアルバムとして聴かせる強度をもたらしている。 盟友Takashi Kusudaによるラテン風味なプロデュース楽曲も、 本作の挑戦にあざやかな色彩を添えているといえるだろう。 あくまで彼なりのポップスを詰め込んだ1枚ではあるのだけれど、 隠しきれない歪なユーモア、 洒脱な言葉遣い、 各曲の音質の意図的な差異、 新しい音楽への挑戦と真っ直ぐな情熱が、 ロマンティックとしか言いようのない形で表現されている。 この作品の主人公は誰だったのか。 沢山の人が通り過ぎたような気もするし、 最初から独りだったような気もする。 誰かに憑依されているような瞬間が幾度も垣間見える、 本当の意味でシネマティックな作品。 Who is the UG Noodle !? CE$ 何だろ、聴き終えた後に不思議な感覚に襲われる。 音楽において真隣。すぐ隣の音楽。所謂身近なストーリーテリングっていうのはHIPHOPの、RAPの、専売特許だったはずなのに。UG NoodleはCITYPOPとも言いきれない彼の美しい音楽でそれを、身近な出来事を、自ら創った楽曲に乗せて我々に聴かせてくれる。(今回はTakashi Kusudaのスパイスも入っているが。)これは、彼の育ちや生き方が齎した作曲能力以上に稀有な才能なのではないか。 あ、だから株式会社HIPHOP RCSLUMと契約してるのか!! THIS IS THE UG Noodle!! ATOSONE ■プロフィール 1989年生まれ。山口県岩国市出身、神戸在住のシンガーソングライター/軽音楽研究家。 作詞作曲から演奏、録音およびミキシングまでを自らが手がけ、これまでに『The Indian Waltz』(Octave / Ultra-Vybe, 2013年)『ポリュフェモス』(RCSLUM, 2020年)を発表。インドア・ポップ集団sumahama?にも参加。 近年ではtofubeats「恋とミサイル feat. UG Noodle」で作詞・歌唱・編曲を担当。 ボサノヴァやフィーリン、ボレーロに影響を受けた弾き語りのパフォーマンスも話題を呼んでいる。 【トラックリスト】 1. Bong Stuck (Prod. Takashi Kusuda) 2. Stop Speaking (Prod. Takashi Kusuda) 3. Beautiful Dreamers 4. Quarantine 5. 出口のない朝 6. アメリカは遠いから 7. あの頃メリー・ジェーンと 8. 神戸カリプソ 9. Night Cruising (Prod. Takashi Kusuda) 10. Good Fellows 11. The Night Is Still Young 12. Heaven? 13. Beautiful Dreamers (Reprise)
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BUSHMIND ろんぱーすとんぱー Vol.2 MIX CD
¥1,650
2年前、タラウマラからリリースさせてもらったこの世に10枚しか存在しない『ろんぱーすとんぱー』の続編が何とATOSのCOMMONからリリース!こんなの最高でしかないでしょう。
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ind_fris / live at Traffic JP Sea Change JAAAZZZ TOUR 2021
¥1,100
Format : CD NEW ind_fris - live at Traffic JP Sea Change "JAAAZZZ TOUR 2021" (CD) 2021年11月4日に六本木Trafficにて行われた JP Sea Change "JAAAZZZ TOUR 2021"での録音より。 PCとシーケンサー1台・MIDI鍵盤のミニマムなセッティングで 1時間かけてゆっくりとカーブを描くように上がっていく記録。 ラベルデザインはStudio SLAP・内鳴帝國によるもの。 Performance & Mastering: ind_fris Design: Studio SLAP Recording & Special Thanks: Jp Sea Change "Takeshi Kanaoka" 視聴リンク: https://soundcloud.com/ind_fris/live-at-traffic-jp-sea-change-jaaazzz-tour-2021snippet
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Meta Flower – The Priest
¥3,300
自分みたいにストリートにも精通せず、とはいえナードでもコレクターでもなく、だからと言って書斎派でも学識でもない人間にとって突き刺さる言葉なんてそうそうあるもんじゃない。ヒップホップという枠内に限って言えば特にそうだ。何を聴いても物足りず、一向に痒いところに手が届かない。しかしMeta Flower君は最初から別格だった。リリシストとかいう以前に芸術家であり、肉の苦しみと天上の楽園を同時に抱え込む言葉の人だ。父について紡いだ2曲目は松本大洋「Sunny」にも肉薄する。トラックも凄まじく、グライム、トラップ、ハイフィ、ドリルなんていうジャンル分けが完全に無意味化するハイブリッド音響、しかもドラムの鬼神、久下恵生も参加している。おまけにオフィシャルinfoにはアウグスティヌスとシモーヌ•ヴェイユの文字が…。格が違うとはこういうときに使う言葉ですよ。ステッカーとペーパー付き。 以下オフィシャルinfo Meta Flowerの1stアルバム『The Priest』は、失意の酒と涙に落ちぶれた司祭のハードボイルドな告白録である。アウグスティヌスの『告白』が天上の神との対話や信仰に収斂していくものであったのに対して、Meta Flowerは徹底して地上にとどまりながら苦悩する。Meta Flowerは彼と交差する人間や人生の悲劇に向き合い、何度も打ち砕かれ、何度も立ち上がる。 近年のMeta Flowerの彫刻作品が、地下での爆発エネルギーを発泡ウレタンに受肉させ地上に引き上げるものであったとすれば、『The Priest』は肉の苦しみ――シモーヌ・ヴェイユ風にいえば「重力」と呼べるかもしれないを――言葉と音響によって地上に屹立させようとする試みである。 「常日頃 神を引き摺り降ろす仕事」と啖呵を切る「/////」でアルバムは幕を開ける。変調されたアーメンブレイクを導きの糸にしてブーンバップとベースミュージックの境界をぼやかしながら、Meta Flowerの寄る辺無き心境を投影した日没間際の荒野を疾走する。 続く「Home Sweet Home」ではTsukasa Shiraseの感傷的なピアノとAtsukiによる骨太のビートに寄りかかりながら自らの家族の崩壊を告白し、「Bye Bye Blackbird」ではレイドバックしたビートの上で亡き友に思いを馳せる。この二曲に通底するのは失われてしまったものを悼む喪の感情であるが、Meta Flowerは歯を食いしばりなんとか踏み止まろうとする。一転してアルバムの中間地点となる「FIGARO」では、Meta Flowerが直面したアートシーンの不条理を喜劇として描き出す。 アルバムのアンセムとなるのは、五曲目の「Extreme Love from Northern Tokyo」である。ここでMeta Flowerは人生を一枚の絵画に例えながら、彼が直面した苦しみや情景を噛み締めるように塗布し、その中から一握りの美しさをなんとか抽出しようと試みる。アンドロジナスな質感を帯びたボーカルサンプルが天上からの声であるとするならば、そこに対置されるMeta Flowerのラップは肉の痛みを引き受け、それでも地上でもがこうとする。「生きている そう この元に 光をください」「I donʼt wanna die いっそ消してくれよ 俺のMemories 渇き」という一連のリリックが示すように、苦しみの渦中においてもあくまで地上にとどまりながら光を見出そうとすることが希求される。これはMeta Flowerの根源的な作家論でもありそれと表裏一体の人生論でもある。「Extreme Love from Northern Tokyo」とは、人生という絵画平面の中に肉の痛みや苦悩を塗りつけ、その中からなんとか一筋の美的なものを見出そうとする実践の宣言である。それは、Meta Flowerのアーティストとしての姿勢の表明なのだ。 そのバトンを引き継いで力強く歩みを進めるかのように「Adult Swim」においては金属の軋みにまで還元されたブーンバップのビートが容赦無く疾駆する。アルバムの大半を占めてきた喪の感情はここにおいて後景化し、現代社会批判が力強くスピットされる。 そしてアルバムは、ドラマーの久下恵生とスタジオで一発録りしたセッションを元に制作された「Rest Haven for Hoes」で終幕をむかえる。暴力という支配的なコミュニケーション手段に対して、詩や美術による表現が対置され、Meta Flowerは自分に言い聞かせるように「居場所 あなたがここの」と繰り返す。ヒップホップのループがもつ円環的な時間構造とは異なるあり方で、セッションは静かに熱を帯びていき、オーバーダブされたローズやノイズが交錯しアルバムはやがて閉じられる。 『The Priest』はヒップホップの伴概念である「ストリート」を、Meta Flowerというひとりの語り部を通じて、地上での生の苦しみという普遍的な命題に解体した作品である。エグゼクティブ・プロデューサーのMiru Shinodaを筆頭に、久下恵生やTsukasa Shiraseなど、ヒップホップ外部のプレーヤーを迎えて制作された本作は、音響的にもヒップホップの境界線になんとかとどまりながら、あくまでその領野を押し広げようとしている。『The Priest』は異形でありながらも、日本語ラップの可能性を拡張しようとする正統派的なヒップホップ・アルバムである。