soakubeats / ひとり分の力(ステッカー付)
¥3,300 税込
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MMの「ベストアルバム2024特集」の日本のヒップホップ欄を読んでも、まったく心が震えなかった。かつてあれだけ心を動かされたラップミュージックに興奮できなくなっていることに気づく。歳をとるということは、こういう残酷な仕打ちが待ち受けているのかと悲しい気持ちになっていたところ、粗悪興業からとんでもないクリスマスプレゼントが届いた。聴いてすぐ心が震えた。ビートメイカーsoakubeats、6年ぶりの新作…。
そもそも僕は大勢の客演で賑わうラップアルバムが好きではない。だからsoakubeatsの作品もMinchanbabyやDEKISHIとタイマンで作っている作品の方が圧倒的によく聴いている。ただ本作に於いては大勢が参加しているからこそ素晴らしいと断言できる。それぞれがそれぞれに「ひとり分の力」を発揮し、それによってsoakubeatsを決してひとりにしないが、それはそもそもsoakubeatsの「ひとり分の力」によって可能にした孤島のサウンドトラックだ。
本当に各自がキレキレのパフォーマンスで現状を開陳していて聴きどころが満載だが、ここではひとまずA-THUGの言葉に耳を傾けたい。「本気のやつはカッコつけねぇ」「40代から新たな挑戦」「ローカルな奴と街で動く」「家族の無事を神に祈る」これらの言葉を徹底的に咀嚼して自分なりに吐き出して、また這いずりたい。
そして7曲目、onnenを迎えた「熔けた」のラストのラスト、まさかの「みどりのマキバオー」が駆け抜ける!その瞬間、僕は全身に鳥肌が立った!
誰が何と言おうと本年度のベストヒップホップ作品。soakubeatsの手首から流れる血液そのものを摂取するかのような音楽体験だ。
サンタクロースの赤は血の色だ!
因みにsoakubeatsはECDの「どうして無力だと思いたがるのか。あるよ。ひとりにはひとり分。力が」という言葉を契機にこの物語を立ち上げ、僕は拙著「PATSATSHIT」をその言葉で締め括っている。
▼soakubeatsコメント▼
前作から6年ぶりとなる3rd Album『ひとり分の力』を12月25日(水)にリリースすることになりました。
コロナウイルスの後遺症で曲作りが思うようにいかず、弱音を吐くこともしばしばありました。
「もう最後のアルバムにしよう」
そんなことを考えながら、このアルバムの制作は始まりました。
制作期間は3年間。
トラブルやスランプで思うようにいかないことの連続で、「もうダメだどうしよう」と思った時、ECDさんのこの言葉に何度も救われました。
「どうして無力だと思いたがるのか。あるよ。ひとりにはひとり分。力が。」
ひとり分の力を信じ、自分の人生を生きる人に聴いてもらいたくて作ったアルバムです。
ビートメイカーなので言葉で思いを伝えることはできませんが、言葉にできない思いをビートに込めました。
お力を貸していただいたアーティストのみなさま、ありがとうございました。
おかげさまで胸を張って自信作と呼べる作品ができました。
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■soakubeats(ソアクビーツ)■
三重県津市出身、東京を拠点に活動するビートメイカー。レーベル「粗悪興業」主宰。怒りや悲しみを音にすることに情熱を燃やす。2012年にECDやOMSBらが参加した1stアルバム「Never Pay 4 Music」をリリースして以降、入江陽やJin Doggなど多彩なアーティストと共に制作を行っている。
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