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小指 / 宇宙人の部屋

¥1,650 税込

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2023年にリリースされた新刊では、個人的にダントツのベストでした。数年前に「宇宙人の食卓」に出会ってから小指さんの大ファンで、エッセイ、漫画、ドローイング、紀行本、音楽と追いかけ続けていますが断言します。本作こそが現時点での彼女の最高到達地点です。才能とひとことで言うのは容易いですが、真に地べたを這いずっている人の文章に触れて肌が粟立つ感覚を覚えた方が賢明です。質感は異なりますがシモーヌ・ヴェイユや武田百合子の正統的(≒異端的)後継者にして、更に向こう側の宇宙を予感させてくれる最高の一冊。偉そうな言い方ですが、これは僕が誰よりも売らなきゃ嘘でしょ!って思うています笑。「あとがき」の最後の一行に至るまで一切の妥協なし!


以下、infoをご参照ください。

自分たちとアルコール依存症の17年間と、
私の共依存症と回復の記録。

『宇宙人の部屋』
発行者 都築響一
編集 ROADSIDERS
価格 税込1650円
文庫本 320P

《なぜか付き合う男が、全員アル中だった…》で始まる、過去に出した同人誌・宇宙人の食卓の"その後"の話。
偏食のKと奔放過ぎるA、そして「自分が彼らを助けなきゃ」と必死になっていた共依存症者の私が、全員で嗜癖の渦中から抜け出そうと生きた記録。

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わたしが恋したひと、一緒に起きて寝て人生を共にしてきたふたりは宇宙人だった。空の上にある無限の暗闇ではなくて、酒瓶の底にある淀んだ宇宙の住人だった。素面だと道端の老犬のように静かに優しいのに、一滴のアルコールで彼らは制御不能な獣に変身した。そして20代のほとんどを獣の世話に明け暮れたわたしも、酒に依存する人間に依存しながら、状況を好転させるどころか彼らの人生をよけい悪化させているだけなことに、ある日気づいてしまった。
 アーティスト“小指”がいま初めて綴る、傷だらけの日々の記録。生きることに不器用な、3つの魂がひとかたまりになって坂を転げ落ちていく先に底はあるだろうか。明るい陽の差す出口は見えるだろうか。
(都築響一)

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『宇宙人の部屋』

1. 全国のアル中に苦しまされてる皆様へ
2. Kのこと
3. Aのこと
4. 私のこと
5. Kの平屋物語
6. 回想
7. どうにもできないこと
8. 自助グループへ行ってみた
9. イネイブリング
10. A、自助グループへ
11. 脱落
12. 家族会
13. 記憶の中の部屋
14. 白髪の天使
15. 宇宙人の仕事
16. 路上生活者の深田さん
17. 大怪我
18. 後日談
19. 精神衛生福祉士
20. 目指せ!楽園ネズミ化計画
21. 断酒病院
22. スリップ
23. 断酒ポイントカード
24. 手紙
25. 共依存と赦し
26. あとがき

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