Nahoko Otsuka / LOVE BUZZ vol.2

大衆のなかでアイコンと化したアーティストの言葉に向き合うことによって、彼らの人権を取り戻すかのような作業だ。「その人の言葉をできるだけそのままダイレクトにに翻訳する」というコンセプトの根底にはNahokoさんの「アーティスト達にちゃんと対価が払われてエンターテイメントで日々が少しでも明るくなる」ようにとの熱い想いが込められている。本誌で翻訳されているカートやブラッドフォードの言葉にはマーカーでラインを引きたい箇所が沢山あるけど、ここでは敢えてvol.3に寄稿された昆虫キッズの高橋翔さんのあまりにも素晴らしい一文を引用するに留めておきます。「ただただ自分の生活を切り売りするのはあまりにナンセンスだ。ロックミュージシャンは世界をリスナーをまやかす必要があり我々はそのまやかしに酔いしれる。リバーブでコーティングされた現実を」。

あの子たちに届くと良いな。