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山名昇『正岡子規はバイトなどしない 副読本●『寝ぼけ眼のアルファルファ』について』
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つくばの名店ピープルブックストア謹製のZINEです。数年前にピープルで『寝ぼけ眼のアルファルファ』を購入して読んだ際に、そのゴツゴツとした読み口、簡単に嚥下させてくれない山名氏のユーモラスな批評精神に巻いた舌がビリビリ痺れたのを覚えている。
今作は2022年11月5日に、茨城県つくば市〈千年一日珈琲焙煎所CAFE〉で開催されたトークイベント「伝説の書、『寝ぼけ眼のアルファルファ』を著者と紐解く午後」の採録原稿に山名昇が大幅に加筆、その後に最少限の補足と修正を加えて再構成されたもので、やはりここでも一筋縄にいかないゴリゴリの頓知がでーんと寝そべっている。
山名昇の言葉に触れると、かつて思想家の佐々木中が「難解なものを簡易な言葉に置き換えてはいけない、要約してはいけない」と言っていたことを思い出す。会場(笑)とか(苦笑)とか表記されているけれど、文面からもある種の緊張感が漂う。それが良い。「僕は泣かせる文章より笑わせる文章の方が好き」という氏の言葉に嬉しくなったし、巻末のコラムもニヤニヤしてしまう。やはり馬鹿馬鹿しさに留まることは大切なのだ。
冒頭いきなり事細かに金の話からスタートするのが面白くて、いやこれ正岡子規は絶対バイトしてるやろ!って思いました(笑)。自分で何かを作るなら私家版の方が良いって考えている同志たち、必読です。
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