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鷲田 清一 / 「待つ」ということ (角川ソフィア文庫)
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「待つ」ということがひとつの大きなテーマでもあった自著『凹凸凹』を書いていたときはまだ本書に出会っていなかった。まさか自分がこんなにも待つことを強いられるなんて思ってもいなかったし。いまの僕の心境がまんま本書に書かれていた。以下、抜粋。
待機が「苦悩」であるのは、いうまでもなく、何かを待つからであり、そして、ただひたすら待つしかないからである。待つことはこのばあい、期待と一体になっている。期待は待てば待つほど膨らんでしまう。期待が宙ぶらりんに放置されたままになっていると、それを着地させようとやっきにならざるをえず、しかも期待に応えるものの兆しがまだ見えないとなると、ますますあたりの微細な変化にも過剰に反応するようになる。微かな兆しについに望みは膨らんでしまい、ぬか喜びと悟るや期待はぺしゃんこになる。期待のかわりにこんどは落胆が膨らんでしまう。この膨らみとへこみの交替は時の経過とともにますます短くなり、息が荒くなってくる。動悸が激しくなってくる。期待が知らぬ間にひどい視野狭窄にはまってしまう。
これ完全に『凹凸凹』ですやん(笑)。ま、せやけどやるしかないんでね。制作ではじめてグラグラなったけど、これも乗り越えないとあかん壁ですからね。やります。
最終章は出色の『ゴドーを待ちながら』論です。
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