1/1

フアン・ルルフォ / 黄金の軍鶏

残り1点

International shipping available

ガルシア=マルケスにも多大な影響を与えたことでも知られるルルフォの『ペドロ・パラモ』をはじめて読んだときは困惑した。稚拙な言葉で言えば時空が歪んでいた。過去も現在も死者も生者も同じ俎上で並列に扱われていた。いわゆる垂直方向で物語が構築されていくことに慣らされた身には、その描写の端々で困惑し、喘いだ。これがアルトーさえをも魅了したメキシコという地のドラッギーな側面なのかと嘆息したが、いまでは正直言ってそのような並列な時空間に言葉を置く文学の方が身体に馴染みやすくなった。無論それは小島信夫のせいでもある。そんなルルフォがエンタメに振り切ったらどうなるか?という試みが本作『黄金の軍鶏』である。まるでジョジョの1エピソードのようなタイトルにニヤリとさせられるが、内容もまるでタランティーノやロドリゲスの撮るカルトムービーのような痛快さだ。『ペドロ・パラモ』の呪術的な文体からは解き放たれてはいるが、ルルフォならではの死生観がそこかしこに散りばめられている。ラスト数行で鳥肌が立たない人なんているんやろうか?僕にははっきりとエンドロールが聴こえてきた。それはまもなくリリースされるであろうWEST AGROSの新しいMIX…なのかも知れない。装丁も秀逸で、本を並べたい、積みたい、見せたい人の欲求さえも満たすでしょうね。新刊で入荷。

「言いなりになる男なんかいらないわ。守ってくれる人もいらない。自分のことくらい自分で守れるんだから。ただね、いざというとき、相手が誰であろうとびくともしない男じゃなきゃだめなの」(本文より抜粋)

International shipping available
  • レビュー

    (152)

  • レビュー
    (152)

¥2,640

最近チェックした商品
    その他の商品