クラリッセ・リスペクトル / 水の流れ
¥2,640
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マリヲくんがタラウマラにいた頃に「土井さんと僕やと僕の方がボケで土井さんがツッコミやと思われてるのが悔しい」とよく言っていて、彼にそう言われるくらいに僕は色んなことを知らんかったり抜けてたりする。だからクラリッセ・リスペクトルの『星の時』がいま話題になっていて、「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」と評されてることを梶原くんや唯我くんが話題にしてくれてたときも全然ピンと来てなくて「へぇ」くらいのもんやったんやけど、実は僕この人の『水の流れ』が昨年読んだ小説で一番衝撃を受けた作品やってん。よく見たら本書の帯にもヴァージニア・ウルフの文字が書いてあるけど、まったく気にも留めてなかった。いま改めて思うけどウルフちゃうちゃう、これは誰が何と言おうともベケットの『伴侶』なんやで。両作を読んでる人には絶対に伝わると思う。僕が『伴侶』をどれだけ特別に思っているかは友人や『平凡な生活』『FaceTime』を読んでくれた人たちには周知のとおりで、本作は言わばあの『伴侶』で見つめられていた女性サイドから見つめられたような感じというか。クラリッセ・リスペクトルがベケットよりも優っていると思うところは性的描写の美しさやろうな。ベケットのは汚ねぇから笑。『伴侶』だけでなく『名づけられないもの』や磯崎憲一郎の傑作短編「絵画」あたりが好きな人には絶対刺さる!そんなわけで発泡酒やモバイルバッテリーを知らんかったことは本書のタイトルに乗じて「水に流して」(お後がよろしいようで)。新刊で入荷。
「わたしの深みにレモン汁を垂らされて全身を捩らせられるのは好きではない。生の事実とは、牡蠣にかけられるレモン汁だろうか?」(本書より抜粋)
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レビュー
(152)
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