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鴻池留衣 / すみれにはおばけが見えた
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青木淳悟、町屋良平に並ぶ現代の重要作家による最高傑作。本書については映画『シラート』なんて比じゃないくらいにネタバレ厳禁なので、情報は何も入れずに読んでもらいたい。だからここでは『シラート』について少々触れておく。あの映画でネタバレ厳禁を煽っている該当シーンのアレはまったく重要ではなくて、目的を持った人間から順に線上から篩い落とされるということが寧ろ肝要で、だからそこは『ジョジョリオン』のラスボスによるスタンド攻撃(もはや攻撃ですらない)と同じ俎上で語られることを強く求む。人間が目的を持つ、それはまさに神をも叛く背徳行為なのだ、と両作品は伝えようとしている。なぜ本書の紹介文で関係のない作品のことに触れるのかと言えば、著者の鴻池瑠衣が神に背く行為こそが小説を書くことの醍醐味とでも言わんばかりの豪胆かつ超絶技巧で私たち読者を欺こうとしているからだ。というのは全部真っ赤な嘘、だと言ったらどうしますか?要するに読んでもらうしかないってことですよ。
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