レイモンド・マンゴー / 新版 就職しないで生きるには
¥2,090
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多少無理をしてでも未だに就職せずに自分の店を持つことには僕なりのこだわりや矜持が多々あるけれど、それを全部伝えようとすると軽く2万字程度は必要になる。だからここでは率直に言う。それは本書のような作品を本気で若者たちに届けようとするときの説得力の有無に関係する。本との向き合い方は人それぞれで何が正しくて間違ってるなんてことは一切ない。自分の場合は本との出会いでひとつずつ自分の中にある無意識下のタガを外していくことに最大の愉悦を感じる。もっと簡単に言えば道を踏み外すこと。いつの時代も「働かないこと」や「組織に属さないこと」「資本主義から脱却すること」を美徳とし、それを他者に推奨するような類の書籍は掃いて捨てるほどに存在する。本書がそれらと一線を画するのは、就職しないで生きることに苦悩がつきまとうことをきちんと明記している点であり、そう、むしろ苦しみの方が多いのだけれど、それでもお前は道を踏み外す勇気があるか?を突きつけてくる著者の態度そのものに明確な根拠がある。ヒッピー崩れ、アナキスト崩れが「もっと好き勝手やって自由に生きよう」と吹聴する、意図的な「マヌケ」とは説得力が違う。異形のスケボー雑誌Sbでライターの坂崎さんが担当する最重要連載”work!”は、就職しないで生きる者たちの悲喜交々が生々しく刻まれている。いつかこの連載が単行本になれば、本書に匹敵する労働者の歩みとなるに違いない。それまでは何度でも本書を読み込もう。もしかしたら逆に就職して生きたくなる人の方が多くなるんじゃないかとも思うけれど、ちゃんとおるんよね、たくましく道を踏み外す奴が。僕は知ってる。だからこの本を売り続けるための場を維持しなければならない。新刊で入荷。
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