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火星遊泳(MIXCDR)

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現タラウマラ最後のリリースはタラウマラの店内で文字通りの小宇宙を形成していたレコード火星とのコラボMIXCDです。まずはネタバレ厳禁で聴いて下さい。数日後に詳細な解説を投稿します。情報ではなく真に音楽を愛するすべてに遊泳者に贈る遺書のような、赤紙のような、それ。

ジャケット裏面には火星店主の十八番とも言えるレビューを貼り付け、銀盤、白盤はランダムで発送させて頂きます。

以下info
大阪淡路にあるタラウマラの第1シーズンが終了することということで。

それに合わせてタラウマラ店内にて販売させて頂いていた、世界で1番いい加減なレコード屋"レコード火星"をこのタイミングで終了することを決めました。幻のレコードショップと題してやってましたので、また何かの機会で幻が現れるかもしれません。

最後に何かできないかなと思い、考えた結果、音盤を作ろうとなりまして、今作が生まれました。

題して「火星遊泳」。

普通の感じの作品は作りたくないなと思っていて、いつも自分の中で決めているルールから、はみ出した作品を作りたいと考えました。
いつもはやらないことをやろうとなったのです。

現在の一般的な音楽環境では余分な音域は削れるわけなのですが、それを90年代や00年代の時のようにあえて低音を足していた時代(キックを三つ足して作るような感覚)の音のような、いつもなら切っている低音を切らずに全開で入れてみたり、耳が痛くならないような高音域を超えた耳が痛くなる領域の音に音域設定を行ったり、ミックス作品のようなミュージックコンクレートみたいな作品なのですが、トラック分けをしてみたり、音盤を電気の力を使わずに手で回してみたりと、まぁ、めちゃくちゃやれました。

めちゃくちゃながらも、この作品に入っている音は全て意図を持った決められた配置があるということは言っておきます。

ここからは作品構造の説明に入ります。

Rチャンネル(右)に約5年の間にタラウマラで購入した音源とタラウマラ店主から教えて頂いた楽曲を配置しました。
Lチャンネル(左)には店舗で売られていたレコード火星の商品であった、売れ残ったレコード音源を配置しました。
今作中にはレフトライトだけではなく、真ん中にも音源を挿入した音源もあります(それはまるで知らない客人と客人があの店舗でミックスされるような)、基本的にはレフトライトに音を配置して、機械的にbpmを合わせるのではなく、同時に鳴らしたらどうなるのかといったような実験を行いました。
Rチャンネル(タラウマラ音源チャンネル)の音源は基本そのまま再生させています。
どうしてなのかと言うと、タラウマラの後半で購入した店主の私物レコードは、店主が手放したくない気持ちがありながらも、仕方がなく手放した音源だったからであって、それをまた違ったサイクルにて返したかったという意図がありました。
Lチャンネルに録音された、レコード火星のレコード音源にはエコーなどの加工を施しており、その温度差が今作をよくわからない作品に彩っていると感じます。
作品中の「水平線」と「キャッチボール」は"同時再生の夢"の続編のように、私からみた、タラウマラ店主が心の支えであった(現在も)音楽を勝手にリミックスしています。
タラウマラという店舗がどれほどに異質な場所だったのかといったことを音で体現出来たと思っていますし、製作者としても、何かひとつ良い経験が出来たと思えるような実り良い作品となりました。

最後の"Dance with you"はLRに配置された音が我慢出来ず、動き出し、まるで違った瞬間に録音された音と音が、すれ違ったり、重なり合ったりとダンスを始めます。
ヘッドホンで聴かなければわからないような現象ですが、そんな微弱なダンス、音をダンスさせるといったことを表現するといったような発想が生まれたことが、今ある枠組みを少し飛び抜けられたようで、嬉しく思っています。

限定100枚生産、全て手焼きスタイルなのも、現在販売されていない媒体、太陽誘電産のCD-Rを使用しています。
盤面デザインはマノ製作所で制作して頂きました。
作品裏面にはレコード火星で販売していたレコードに付いていた、いい加減すぎるライナーを貼り付けております。

聴いて頂けたらなぁと思います。

レコード火星店主 小野裕介

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