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トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023

¥1,650 税込

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中谷潤人vs西田凌佑、井上尚弥vsアフマダリエフ、或いは藤本タツキと米津玄師の対談同様、ここ数年のトーフビーツ氏のライフワークとなっている「難聴ダイアリー」を読んでもやはり最初にこう思う。やっぱりちゃんと頭のネジがぶっ飛んでる、と。どんなジャンルに於いても第一線を駆け抜けている人たちは、常人には到底できないようなことを常日頃から徹底的にやり続けている。最新作はタラウマラ店主が最もコンディションの悪かった2023年の記録。2022年の日記にはタラウマラも沢山登場していたが今回は一度も言葉にはなっていない。日記はそういう現象が如実に体感できるから面白い。アフターコロナとも形容される期間に、トーフ氏の視線を通して言語化される人々の佇まい、わがままな歯列、戦闘体制のホステスたち、悪態をつくCE$、ピアスホールは開通。服屋でカワイイ指輪を買った後に店主にピアスの穴を開けてもらうことを約束していた奥様の姿を想像して何故か涙が滲んできた。何故ここで?自分でもわけがわからないけれど、無性に感動してしまった。編集はもちろん和久田書房を立ち上げたばかりの和久田善彦さん。同じコロナ禍を記した読み物として拙著「平凡な生活」と併せて是非とも読んでもらいたい。お為ごかしと言われようとも、それは時代を検証する重要な手がかりだと思うので。因みにトーフさんが拙著をストーリーズで紹介してくれた後の24時間は毎度不思議なことに1冊も売れないという逆ジンクス(?)みたいな現象が起きるのを杉生さんや和久田さんといった近しい方々との間では笑い話になっているのだけれど、何が言いたいのかと言うと、トーフさんは本書に書かれているような大きな仕事をやりながらも、ずっとタラウマラで自分の作品を購入してくれているということ。ね、なかなかできないことでしょう!

以下info
DJ/音楽プロデューサーであるtofubeatsが突発性難聴をきっかけに描き始めた日記を書籍化した2022年の「トーフビーツの難聴日記」。難聴からコロナ禍に突入する音楽業界・本人の結婚までを赤裸々に描いた日記はその後シリーズ化。tofubeatsの個人事務所HIHATTにて続編のZINE「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2022」が2024年に発行された。地道ながらも全国の独立系書店などで好評を博し、このたびZINEとしては2作目の「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023」がついに発売。今回も音楽を生業とする人間のライフスタイルが少し覗ける1冊にもなっているかもしれません。


 前作と同じく編集は「和久田書房」の立ち上げでも話題の和久田善彦氏、ブックデザインは小山直基氏が担当。印刷および製本は神戸の旧グッゲンハイム邸内で運営中の塩屋的印刷が担当。

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