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川崎大助 / 夢のかなたの街 Cities Beyond Fictions

¥1,980 税込

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ラッパーのERAやJ.COLUMBUSが描く街の話が好きだという方には必ず響く、絶対に響く、これは僕の確信だ。12編の街の話には生きていく上で極めて重要な事柄がいくつも記されている。例えば「歩いた通りや、そのときに嗅いだ空気の匂いに至るまで、少なくとも僕のなかでは、それぞれに固有のフィクションが添えられている。記憶のなかで、両者が渾然一体となっている」というはじまりの言葉には激しく頷いた。或いは片岡義男の「ストーリーにしてしまえばいい」なんて発言には舌を巻いた。その片岡義男が僕が嫌いな「シティボーイ」という言葉の生みの親だと知り、天を仰いだ。そのまま僕の視点は9.11当時のワールドトレードセンターへ。あの災いの最中、著者は米国の友人に送ったポータブルレコードプレイヤーの行方が気になって仕方がない様子だった。本書自体が川崎大助による時空を超えたDJプレイを体感しているような気持ちにさせてくれるのだが、とりわけ最終章のDJシャドウとカット・ケミストの所作には胸を打たれ、すこぶる感動した。やはり「ささいなことに、とても重要な意味が宿る」のだ。所作の鈍臭い奴らは本書を読んで人生を学び直して下さい笑。

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